カム付きバックルとは?従来型バックルとの違い・用途を解説

「カム付きバックル」は、サイドリリースバックルにカムロック機構を加えることで、調整後の位置をしっかりキープできるパーツです。通常のバックルと比較すると馴染みのないパーツと言えます。ですが、カム付きバックルならではのメリットが多くあります。
今回はDuraflexのカム付きバックルについて、従来型バックルとの違いや用途、選び方まで詳しく解説します。最後におすすめのパーツをご紹介しますので、ぜひご覧ください。
カム付きバックルとは?

カム付きバックルは、サイドリリースバックル(ワンタッチバックル)にカムロック機構を組み合わせたパーツです。テープをカム(可動部)で上から押さえることで滑りを抑え、調整した位置を固定する役割を果たします。
バックルとカムが組み合わさることで、テープの長さをしっかり固定しつつ、着脱ができるパーツとなります。さらに、テープの長さも簡単に調節可能です。リュックのウエストベルトや、ペット用のハーネスなどに使用いただけます。
なお、カム付きバックルは「カムロック付きバックル」「カム機能付きサイドリリースバックル」「Cam Adjust Buckle」「Cam Lock Buckle」とも呼ばれます。
バックルの素材はPOM(ポリアセタール)をはじめとする耐久性の高い樹脂製が主流です。これらは軽量ながら高い強度を持ち、バッグ・アパレル・アウトドア資材などに適しています。
カム付きバックルのメリット
では、カム付きバックルにすることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
・テープのズレを防止
カム(可動部)がテープを上から押さえ、歩行・動作中の位置ずれを抑えます。
・テンションをかけた状態で固定できる
張り具合を調整したまま固定できるため、フィット感のキープが求められる用途に最適です。
・着脱が可能
サイドリリースバックルの機能と、カムバックルの機能が組み合わさったパーツなので、もちろん着脱も可能です。
・テープとの相性問題を軽減
従来型バックルではテープの幅・厚み・素材の組み合わせを細かく検討する必要があります。一方で、カム付きバックルはテープをカム(可動部)でしっかり固定する構造です。そのため、テープとの相性を気にし過ぎることなく、ある程度自由にテープ選定が可能です。
「従来型バックル」と「カム付きバックル」の違い
同じサイドリリースバックルでも、カム(可動部)の有無で機能面に差が出てきます。テープのズレ防止や固定力が求められる用途では、カム付きを選ぶことで製品の完成度が高まります。
| 比較項目 | 従来型バックル | カム付きバックル |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| テープの調整 | ○ | ○ |
| テープの固定力 | △ | ◎ |
| 操作のしやすさ | ○ | ○ |
| テープとの相性 | 厚みが合うテープが限られる | 比較的多くのテープを使用可能 |
| バリエーション | サイズ・素材・デザインが豊富 | やや限られる |
テープの長さ調節方法
<従来型バックル>
カム付きバックルと従来型バックルではテープの調節方法が異なります。従来型バックルはテープをバックルの2つのバーに通して折り返し、テープとバックルの間に生じる摩擦によって位置を保持します。そのため、繰り返しの使用によるテープの摩耗や振動などの影響を受けると、固定力が低下し、使用中にテープが徐々にズレる場合があります。
<カム付きバックル>
一方で、カム付きバックルはカム(可動部)を持ち上げて固定を解除した後、テープを引っ張って長さ調節を行います。そして、カムを戻すとテープがロックされ、高い固定力を発揮する仕組みです。また、細かな調節が可能で、希望の長さをキープしたまま使い続けらるのも特徴。従来型バックルの場合、テープに形がつくことで思った長さに調節できないことがありますが、カム付きバックルは調節した長さで固定できるので、不便さを解消してくれます。
「従来型バックル」と「カム付きバックル」どちらを選ぶ?

「テープの長さ調節」と「着脱」の機能のみで良い場合は従来型バックル。一方、テープの「細かな調節」や「保持力」が必要な製品にはカム付きバックルが適しています。
「この製品にも使えるの?」「どちらを選ぶか迷っている」そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。
カム付きバックルの用途例
カム付きバックルの用途は、基本的に従来型バックルと共通しています。また、テープアジャスター機能とサイドリリース機能を兼ね備えているため、多様な製品で活躍する汎用性の高さが特徴です。具体的には、バッグ・アパレル・ペット用品・アウトドアギアなどにご使用いただけます。
ここでは、カム付きバックルのメリットを発揮できる用途について、一例をご紹介します。
◆リュックのウエストベルト
リュックの荷重や歩行時の振動によるテープのズレを抑えることができます。アウトドア用リュックなど、重い荷物を運ぶシーンでもフィット感をしっかりキープし、快適な使用感に貢献します。
◆メッセンジャーバッグのショルダー
ショルダーテープがズレることで長さが変わってしまい、ストレスや不満を感じやすい製品です。そこで、カム付きバックルを使用することで、テープを調整し直す手間を省くことができます。
◆2way / 3wayバッグ
着脱ができるパーツなので、2way、3wayバッグにもおすすめです。操作を手軽に行うことができるため、持ち方を変えた後の長さ調節もスムーズです。
◆リュックのコンプレッションストラップ
テープを締めた状態を維持することで、歩行中の揺れや荷崩れを防ぎ、体への負担軽減に役立ちます。
◆犬用のハーネス
しっかり固定することで、犬の不意な動きによるハーネスの外れを防ぎます。また、脱着はワンアクションで行えるため、散歩の準備もスムーズです。
◆アウトドア用リュックの収納拡張
寝袋やブランケットをリュック外側に括り付ける時に活躍します。テープの固定力が高く、移動中のズレや緩みによって固定した荷物が落ちるを防ぎます。
上記はあくまでも主な用途例です。「テープがズレてほしくない」「調整後の位置を保ちたい」という課題があれば、他のバッグ・ギアカテゴリへの採用も検討いただけます。
カム付きバックルの選び方

カム付きバックルを選ぶ際は、主に「テープ幅」「カムの位置(片側/両側)」の2点を確認することが重要です。テープ幅はバックルのサイズ表記と使用するウェビングの幅を一致させる必要があります。
Duraflexでは15mm、20mm、25mm、38mmを展開しておりますので、製品のテープ幅に合わせてお選びいただけます。カムが片側のみの「シングルアジャスト」タイプは構造がシンプルでコストを抑えやすのが特徴です。一方で、両側に搭載された「デュアルアジャスト」タイプは左右どちらからでもテープを調節できる利便性があります。デザインやコスト、操作性のバランスから最適なものをお選びください。
Duraflex(デュラフレックス)の「カム付きバックル」ラインナップ紹介
Duraflexのプラスチック(樹脂製)パーツは、軽量でありながら優れた耐久性と強度を兼ね備えています。その品質の高さから、アウトドア用品やバッグ、アパレルなど、幅広い分野で世界中のブランドに採用されているのが特徴です。
そんなDuraflexのカム付きバックルを、シリーズ別にご紹介します。
<G.F.シリーズ>
●G.F. Side Squeeze®
<S.J.シリーズ>
●S.J.® Chromeo Side Squeeze®
●S.J.® Chromeo Core Side Squeeze®
●S.J.® Titan Side Squeeze®
<Xliteシリーズ>
●Xlite® Side Squeeze® Easy Access
●Xlite® Mark II Side Squeeze®











